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白昼夢を見た。
老いも若きも大勢のひとびとが行列をつくっていて
やけにはしゃいだひとりの
バスガイドか看守に似た人物が
「小指まだついてますかー?」と声をはりあげている
みな、右手を陰鬱に差し上げる
その行列の先には小さな机と
頭巾の男がいて
鎌を持っている
机の上においた右手の上に振り下ろす


進んでなのか強制なのかはわからねど
おそろしい夢で、眠気が吹き飛んだ。
# by riloco | 2011-01-31 14:18

20100512

女は二度生まれるということについて
考えたこと。


酒井順子さんのエッセイのレビュー(Amazon)のなかに、
酒井さんは『専業主婦と(主に独身で)働く女性の違いは、
「えらい」と「すごい」という評価基準の違いである』ということをさらっと述べており、
すばらしく慧眼である、ということが書かれていました。

おそらく、前の記事でわたしがうじうじと最後の方に書いた逡巡の根っこには、
こういうことがあったのかなと思います。

「すごいね」ではなく「えらいね」と言われたいという、被所有願望。
東京新聞の先日の「本音のコラム」に作家金原ひとみさんが書いていました。
「私は、自分の意志で、自由を奪われたいのだ」。共感しました。

さて、「えらいね」という言葉は、
そういってくれる相手が、自分よりもなんらかの意味で上であるということを認めるということを、前提しているのではないでしょうか。
えらそうな人にほめられても、「このひとに言われたくない…」と、ちょっといらっとしてしまうことも、あります。

反面、「すごいね」といわれると、私などは、これからもこのひとの前では、「すごい自分」であり続けなければならないのではないかと、たまに一瞬恐怖をおぼえます。難儀なことです。


いずれにせよ、自然体であることの難しさを思うわけです。



(続く(といいな))
# by riloco | 2010-05-12 17:00

専業主婦の内発的誘惑

「専業主婦概念の哀しみ」
について、自己内対話をしてみますとですね、

ごはんをつくって、一緒に食べて、お風呂に入って、服を洗濯したり干したりして、玄関を掃いたりお皿を拭いたり、学校へいってらっしゃいをして、会社へいってらっしゃいをして、そして日中はぽかんと空いてしまって・あるいは「おともだち」とやはり忙しくしたりして、ごはんのおかずを考えて、学校からおかえりなさい、会社からおかえりなさいをして、こどもの変化に喜んだり悲しんだり驚いたりして、

こういうことがらに、「専業」するっていうのは、どうも哀しいんです。こういうふうな「イメージ」が咄嗟に浮かんでしまうからかもしれません。イメージ通りのことが起きると、私は落胆する傾向にあります。逆に、育児をしながら働くというイメージはなかなか浮かばない。大変そう、という感じはする。さらに逆に、専業主婦は、あんまり大変そう、ではない。むしろ自由時間が多くて、そのあいまにやることを見つけなきゃいけないのは恐い。ゆっくりゆっくり自分をもてあましていって、川上弘美とか江國香織の気分にはまっていって、そのうち公園で走っている青年に浮気心を起こしたりしそうな気がします。自由でけだるく平穏で軽責任。ともかくイメージしてしまう、というところに原因がありそうです。


さらに考えてみると、
「家庭を守る」専業主婦、その永続する労働の対価としては、「愛情」「感謝」「子どもの成長」「家族の幸せ」といった「美しくはかない」ものが想定されることも哀しくうつります。あるとおもえば豊かにあるだろうし、ないとおもえば一瞬にしてない。感じるココロでいかようにでもなる、ゆえに永続する自己犠牲。

homemakerという英語表現もあるようですが、基本的に日本社会ではhousewife。資本主義社会における成員再生産および家族組織運営のための最適かつ完全なる役割分担、それが専業主婦、専業サラリーマン、そして休日の家族サービスという概念ではないかと。
「最適かつ完全」という部分が、どうにもめんどくさい感じがします。
「役割分担」というのもきなくさい言葉です。

専業主婦で、好きな時間に起きて寝てお昼寝もできて、かわいい子ども(仮)と毎日いられて、ノルマや締め切りや上司との摩擦や会社への不満などからフリーで、年金はきちんともらえる安心感があって、このご時世少なくなっているのだろうけど、ホテルランチバイキングでおともだちとランチして、子どもに学校で読み聞かせボランティアをして、「亭主元気で留守がよい」で、その亭主は「君がいつもいきいきしていてくれればそれでいいのだよ」なんていうおおらかな人物で、という、なんていうかそういう立場に対する諦念と軽蔑と羨望の入り交じった感覚が、現代の働いている女性には、あることはあるんじゃないかと思います。これもすべて「イメージ」ですけれども。そしてそういう、「女性であるゆえに差し出されている(とイメージできてしまう)誘惑」と、闘う瞬間が、たまにあることはあるんじゃないか。男性よりも。

「女はいいよなあ、逃げ道があって」と、さすがに直接言われた記憶はないけれども、高校3年生のとき、女友達のなかには、「いつかは結婚するんだし大学行けなくてもいいかな」というようなニュアンスのことを言っているひとがいた気がする。

男性は、常に勝負を挑まれているけれども、女性は、戦力外であるゆえに優しくされる。それを武器に女性はしなをつくりながら勝負をかけるけれども、うまくかからないときにいつも内なる声が誘惑を囁く。と、こういう構図があるわけです。

つづく(仮定)
# by riloco | 2010-01-14 22:18

577

短歌をつくるとどうしても577になってしまうのです。そのつど深く深く反省するのですが、またぽっかりとやってしまう様は病的なほどです。


深酒も然り。

「焼けたトタン屋根の上の猫」にも深酒のひとが登場します。
最終幕は2つのバージョンがあり、大衆受けを考えて書き直されたバージョンは甘いハッピーエンドで良くないですが、オリジナルは不穏なハッピーエンドで、どきどきします。

酒つながりで、
「星の王子さま」に登場する「呑み助」の台詞は秀逸で不肖酒飲みのひとりとして深く共感させられます。

王子さま「どうしてお酒を飲んでるの?」
呑み助「忘れたいんだよ」
王子さま「何を忘れたいの?」
呑み助「はずかしいってことをね」
王子さま「はずかしいって何が?」
呑み助「酒を飲むのがはずかしいんだよ」

(王子、当惑して立ち去る)

かつては、王子の当惑に共感していたはずが…

そして深夜クラッカーを鳴らして相方には愛想をつかされ、
どうしたらオトナになれるんだろうと逡巡の日々です。

嗚呼。
# by riloco | 2010-01-12 23:09

無題

最近考えたこと

前橋で噛みちぎらない食べ方の不便さ

早起きしたい
早く寝たい

専業主婦概念の哀しみ

意図せず人を怒らせてしまうことがあるということ

バレエダンサーは自分の体(筋肉、骨格、等々)をいかに認識しているのか


邦夫さんがわからない

医療費控除が何となくわかった

以上
# by riloco | 2009-12-09 13:03